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Arila Siegert

アリラ・ジーガートは、ジャーマンダンス、或いは表現者の舞踏とも表される、ドイツ表現舞踏主義の出身である。著名な舞踏家であるグレート・パルッカにドレスデンで師事した。彼女の最初の契約は1970年、当時ヴァルター・フェルゼンシュタインが芸術総監督を務めるベルリンコーミッシェ・オーパーに於いて、トム・シリングが振付を担当した作品であった。1979年にはドレスデン国立歌劇場(現在のゼンパーオーパードレスデン)のソリストとして専属契約を結んだ。

Book about Arila Siegert

早くから自身の手による振付を発表、また並行して、ドイツ表現舞踏の代表的な振付師、マリー・ヴィグマン、ドーレ・ホイヤー等の作品の再上演を手がけ、かつ自身も数々の単独公演を行った。

The Whitch (Wigman)

1987年には、ドレスデン国立演劇場に自身初のダンスカンパニーを設立。また、自身のフルプログラミングによる公演を、ベルリン、ウィーン、ライプツィヒ等のカンパニーと行った。

Orpheus-Ballett (Henze-Berghaus)

海外での公演は世界中に及ぶ。フランスでは、パリの“ポンピドゥー・センター”でのゲスト公演、また、ワシントンのケネディーセンターでのゲスト公演に際して、“ワシントン・ポスト”の批評家、アラン・M・クリークスマンは、彼女のことを“非凡な芸術家”と評している。

Faure: Penelope

また、カリフォルニア大学助教授のイェンス・リヒャルト・ギアスドルフの新著、“人間の肉体-1945年以降の東ドイツ舞踏”の中で、最大級の称賛を得ている。

Globokar: Armonia drammatica

1996年より2年間、デッサウにある有名なバウハウス(訳者注:192526年にかけ、ヴァルター・グローピウスの構想の元、芸術・デザイン・建築専門学校の校舎として建てられ、その後様々に用途を変えながら、現在ではバウハウス財団の事務所や国立大学の校舎の一部、かつて学生寮だった棟は一般向けの住宅に利用されるなどしている)の舞台芸術監督を務め、自身の作品を発表した。またここで、クルト・シュヴィッタースのソロ作品、“Sonate in Urlauten(原声のソナタ)”を手がけている。

Madama Butterfly Lehar: Land des Laechelns

1998年、彼女にとって最初のオペラとなる、ヴェルディの“マクベス”を演出した。それ以降、同じくヴェルデイの“アイーダ”、“椿姫”等を初めとする実に40作品以上のオペラを手がけている。特に、ドイツ初演となる、ガブリエル・フォーレの“ペネロペ”(ケムニッツ)、ジャン・フィリップ・ラモーの“遍歴の騎士”(デュッセルドルフ)、また劇場演出作品としては初演となるヴィンコ・グロボカーの実験的作品“演出の調和”(ビーレフェルト)などが際立っている(()内は都市名)。

Weber: Der Freischuetz

モーツァルト作品では、“イドメネオ”、“フィガロの結婚”、“ドン・ジョヴァンニ”、“皇帝ティトゥスの慈悲”、“魔笛”、その他の作曲家も、ウェーバー“魔弾の射手”、ロッシーニ“セヴィリアの理髪師”、ワーグナー“さまよえるオランダ人”、チャイコフスキー“エフゲニー・オネーギン”、ヤナーチェク“マクロプロス事件”、“イェヌーファ”等を演出。また、イギリスの作曲家、フレデリック・ディーリウスの生誕150年記念での“村のロミオとジュリエット”の演出は、“ニューヨーク・タイムズ”誌上でも高く評価された。

Makropulos

アリラ・ジーガートはモンテヴェルディ、パーセル、スカルラッティ、ヘンデル(“アグリッピナ”、“アルチーナ”)等のバロック作品のみならず、2000年ハノーファー万博での、セルゲイ・スロニムスキー作曲、“巨匠とマルガリータ”(ミハイル・ブルガコフの同名小説による)、或いはザルツブルクにおける、カーライル・フロイド作曲、アメリカ市民戦争の叙事詩、“ジョナサン・ウェイドの受難”といった現代の作品も手がけている。

Mozart: The Magic Flute

また、レハールの“メリー・ウィドウ”、“微笑みの国”、スタイン/ボックの“屋根の上のバイオリン弾き”といったオペレッタ、ミュージカルの名作も演出している。

Gogol

更に、今なお振付師としても、2012年、ウィーンのテアター・アン・デア・ヴィーン劇場において、旧ソ連出身の作曲家、レーナ・アウアーバッハ作曲、ウラディミール・フェドセーエフ指揮の“ゴゴル”(世界初演)に参加する等、精力的に活動をしている。

Iphigenie en Tauride

1989年、ドイツ批評家賞、1993年、ドイツ功労十字勲章を受賞。1997年、ベルリン芸術アカデミー協会員となり、更に2007年、ドレスデン・ザクセンアカデミーの会員にもなる。2010年にはゲーテ協会員賞を受賞。ベルリン芸術アカデミーは、彼女の手がけた作品の資料を全て保管している。

Rake im Puff

また2014年には、自身初となるアメリカでのプロダクションが控えており、今後の更なる活躍が期待される。

Les Paladins by Rameau in Duesseldorf

 

PDFとして日本語で口コミ

本はちょうど文書、写真、インタビュー、レビューにそれらについて公開されている。それは "Arila Siegert - ダンサーの振付師ディレクター」の仕事の概要を提供、ベルリン2014、240ページ、20€、ISBN番号:。978-3-88331-167-8。

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